吾妻ひでおさん

今日は連休最終日です。新聞を開くと「できることなら失踪してしまいたい」と過去に話したことがあるというギャグ漫画家の吾妻ひでおさんが実際2回ほど失踪した経緯があり、その吾妻ひでおさんは、先月69歳の生涯を閉じたとありました。

その自らの体験を漫画にしたのが「失踪日記」だという。連載に行き詰まり、部屋を飛び出し、林の中でシートに包まって寝たり、塵をあさり食べ物を探すような暮らしをしたり、空き瓶にわずかに残る酒を集めカクテルにして飲んだという内容らしい。ご本人は「笑いは現実の辛さを一瞬でも忘れさせてくれるんで、自分にとっては唯一の救いみたいなもの」と語ったという。更に、自らがアルコール依存症で苦しんだことも作品にしているという。

■ 以下、<天声人語>より抜粋

“1970年代、当時はギャグ漫画、SFや不条理エロチズムを持ち込んだ作風はほのぼのとしたギャグに飽き足らない少年の心をつかんだという、おたく文化の源流とも言われる。

「パラレル狂室」の内容が先見的で驚かされた“というコラムニストの弁。

作品のなかに、テレビが突然、思考力を持つ話がある。「いつも誰かに見られていたい。それが喜びなんだ」と喋りだし、テレビは見たいものを何でも見せようとする。その代わり、テレビに付き合い部屋に閉じ込められた主人公は、最後に発狂してしまう。

凄い内容です。空想力には力がある。妄想には面白さがあるといいたかったのでしょうか。現代のネット社会に通じるような話を40年前に描いていたらしい。私は漫画を読んだことがないですが、同じ世代を生き抜いたからこそ共感できる節が有りそうです。

紙面を開くと「eスポーツ 運動できなくても」と見出しが有り、テレビゲームで争うe

スポーツが茨城国体ではじめておこなわれたという。ここ競技人口が急速に増えており依存症の懸念も考慮して、「子どもを守るガイドライン」の作成を急ぐとあった。

台風のあと、ヤット青空が広がり気持ちのよい天候に恵まれました。一度、部屋から外に出ることをお勧めします。「体育の日」というのがありますが「戸外の日」とでも記して下されば・・・・と思わされました。

(G記)

お 知 ら せ

■令和元年11月18日(月) 「DVと子ども虐待併発家庭への支援の方法とそのスキル

(香川県主催) 演者 森田ゆり 高松サンポートホール2時から

■令和元年12月21日(土) 「ダルクフォーラム」(香川ダルク主催)

高松サンポートホール1時から

■令和2年1月11日(土) 「アデイクションフォーラム」(AKKかがわ主催)

たかまつミライエ6階 (男女共同参画センター 1時30分から

■令和2年1月25日(土) 「回復に必要な12ステップ」

(香川ダルク主催)香川総合リハビリテーション1時30分から

編集後記

令和を迎え、精神医療の変遷について考えるこの頃です。1950年(精神衛生法)~ 1980・90年代(精神保健福祉法)へと、この間1984年宇都宮病院事件が起きたことを契機に世の中は動き始めたのです。そのほか、「アルコール健康対策基本法」の制定に至り、地域精神リハビリテーションへと発展してきた今日、小さな力が大きなうねりへとなることを実感させられました。

(G記)