「ともしび」を観て

内容としてはひとりの女性が、もう一度“生き直し”を図るまでの哀しみと決意を追う人生最后のドラマです。

スクリーンに映し出される陰鬱な滞りが気になりながらすすみます。

人生の終盤、主人公アンナに何が起きたのか・・?

一見、平穏であるかに見えるアンナの日常には、大きな空洞があることに気づかされる。その原因はどうやら拘置所に収監されている夫にあるらしいことが徐々に明らかになってくる。しかしスクリーンでは夫がどんな犯罪に手を染めたのかは全く説明はされない。しかしこの冷厳たる家族の秘密によって、アンナ自身は次第に、容赦なく精神的に追い詰められ、心身ともに果てしなく疲弊し、生活にわずかだが歯車が狂いはじめ、次第に大きな狂いへと発展していく。

「私はあの時、いったい何を失ったのだろう」―――。

老境に入り、ささやかな日常が一転して家族との結びつきを根こそぎ奪い取られてしまう…。絶望の淵から生還し、ふたたび“生き直す”決意を遂げる感動的ドラマです。

人生は最后まで…ミステリアスです。またレンタルしてみて下さい。

(G記)

お 知 ら せ

上映日:8月10日(土) 受付 午後1時~  上映 午後1時30分~

タイトル: 「共に歩く」 宮本正樹(監督) <81分間>

場所:高松ミライエ 「男女共同参画センター(6階)」

代金:400円(当日券も有り)   主催:AKKかがわ

編集後記

梅雨に入ったようです。朝からドシャ降りです。どの車のワイパーも忙しく動いています。日本社会の動向も心配です。梅雨のあめは“しっとりとぬれていこう”という昔の風景はなくなっているのでしょうか。

(G記)