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9月中旬、台風にもかかわらず「三度目の殺人」(監督:是枝裕和)をみたくて、イオンシネマ高松東まで足を運びました。出向いた甲斐が有りました。静かな中に、怖いほど人を信じるという情熱を感じ取りました。
弁護士役の福山正治、犯人役の役所広司、殺された父親である被害者の娘役の広瀬すず
という配役で静かに重苦しく、息苦しく物語が展開をしていった。
犯人三隅は殺人を自供し、死刑はほぼ確実だが、国選弁護士としての重盛は、何とか無期懲役に持ち込もうと考えるというストーリである。しかし調査を進めるうちに、違和感を覚えていく。犯人の供述が、殺した動機さえも二転三転していく。更には、重盛に向かい娘が“誰にもいえないという秘密、父のように慕っていた三隅に相談していたことを打ち明ける”のである。
「なぜ殺したのか?本当に男が殺したのか?」と模索し、心のそこから真実を知りたいと願い、いくつもの疑問をはらんだまま、裁判の幕が開いた。
裁判で勝つためには真実は二の次と割り切る重盛、弁護するに当たって依頼人への共感や理解はもちろん、真実さえも必要ないというクールで自信に満ちた重盛が、裁判が進むに連れ、少しずつ崩壊をしていく様が描かれる。
娘の母親に依頼され弁護に当たる重盛。その重盛に対し時間経過とともに三隅は「本当は私、殺していないんです!」と驚愕の告白を始める。真実なんてどうでもよかったハズの重盛が、初めて真実を知りたいと願う瞬間がくる。
「今度こそ、本当のことを教えてくれよ!」と三隅に詰め寄り、泣きながら“真実”を語り始める・・・・・。ガラス越し語り始める三隅、聞き耳を立てる重盛、真剣な二人のやり取りが描かれて終わりとなる。
「わからないことを分かろうとする心はあるのか?」「真実が分からないからといって、見てみぬ振りをして良いものなのか?・・・」真実とは「当事者のみが保有するものなのか?」「当事者以外の人は裁くことも理解することも出来ないのではないか!・・・」「真実には触れなくて良いのか・・・?」こうしながら利益追求の作業が進んでいく。
結果、法廷が「互いの利益を調整する場所」なのかもしれない。これらを問いかけるテーマであったかと感じました。
テーマ:「アデイクションと家族機能・支援について
〜家族という病〜」
期 日:平成30年1月13日(土)午後1時30分〜4時
場 所:高松ミライエ6階 男女共同参画センター
高松市松島町1丁目15−1
℡087-833-2282
参加費:700円
事務局:0879-52-4758(永山)
ここ最近、芸能人二世の「覚せい剤使用」と続報されてます。対して芸人さんたちが口ぐちに物申しておりますが、危険極まりない発言も多く、肝を冷やしております。モット、薬の「知識」、それから「嵌るとは?」「依存とは?」ということで話し合って欲しいところです。とにかく人格否定のような発言には耳を貸すことはできませんよね・・・・。「AKKかがわ」に力を貸してくださる人を募ります。 (G記)