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私(後藤SC)は現職時代から「AKKかがわ」という民間ボランテイアで活動をしている。先日、当会がフォーラムを開催し、そこで発言した勇気ある女性のことを忘れられずにいる。「私は当事者ではなく家族です。姉妹です、姉が・・・その姉がいることでこれまでとてもしんどい思いをしてきたし、今もしています・・・協力はしたいのです、でも・・・・」と涙声。
その女性の辛さが伝わってきました。「姉に手をさしのべたい、いろいろ試したが功薄く失敗のくり返し。姉は姉で辛い思いを抱えながら生きている・・・何かしら行き違いばかり。一層、見えないところにいてくれれば・・・」と話しながら涙がこぼれた。
私はその時「レインマン」を思い出していた。皆さんは「レインマン」という映画を見たことがありますか。もしまだなら是非一度観てくださればと思います。
1988年にバリー・レヴィンソン監督の作品で、主演はダスティン・ホフマンがサヴァン症候群(発達障害域)の兄を、トムクルーズが弟を演じ、アカデミー賞最優秀賞を得た作品です。
16歳で家を出た弟は、高級外車のディーラーで自由奔放な青年。ある日、弟を勘当した父親の訃報が届く。遺産目当てに故郷に戻るが、遺産300万ドルは見たこともない男性に渡ることとなり驚く。そこではじめて知る、施設入所の兄の存在に気づかされる。なんとか金を物にしたく施設にいる兄に接近し、後見人になると言い、誘拐まがいに連れ出し、ロスに戻ろうと企てる・・・長い(7日ほど)兄弟の旅が始まり・・・再会を約束し、別離となる・・・・という内容です。
社会不適応者?への想い、兄を想う弟の愛が描かれています。生涯にしたらわずか数日間の旅だが、二人で時を過ごすことで心が通い合い、兄の癖、完璧に記憶する、数字に強く、変化したときにパニックを起こすという行動などを把握していく。早期に他界した母亡き後、怖い状況下には兄が歌をうたい慰めてくれたことを思い出す。更に自分に迷惑をかけてはいけないと父親が兄を施設に預けたことを知る。最後、弟には審問会が待ちうけ「兄と一緒に生活をしたい」と純粋に申し出るが、住む場所はロスではなく施設に決定。ラストシーンではおでこを付け合い「また会いに行くよ!」と言い映画は終了となる。
人を理解し、受け入れ、共感しなさいといわれますが簡単なようで難しいことです。唯一つ言えることは、人は心に拠り所を求めてさまよう、このことは当たり前なのであるということです。「助けて下さい!」と言うのは決して恥ずかしいことでもなく、落ち度でもなく、話すことで思いを共有でき、進化していけるのです。
大勢の中で挙手し「このような私は良くない人間でしょうか?」と勇気を持って話した女性に共感し、支援することが出来、また互いに日常生活を営むことが可能となるのです。
「相談室」の扉を叩いてみて下さい・・・どのような話でもOKです。部屋場所はお分かりですか?是非お越し下さい!待っております・・・・♪ ♪ ♪ ♪ ♪
<AKKかがわ>
7月15日(土)午後2時から「アディクションセミナー」を開催。
場所は、たかまつミライエ6階「男女共同参画センター」です。
講師は、小笠原一能 精神科医師です!
アルコール関連問題より講話いただきます。
桜の花も散り本格的に世の中新年度にはいり
動き始めております。新聞ニュースなどから目が離せません。
これから一人ひとりが自覚しながら生活を営むことが必須ですね!
あとは最終のお願いです。
20周年記念誌に寄せるコメントを一言掲載下さい。参加者、購読者どなたでご自由に記載下されば幸いです。その場の雰囲気、感想、その後の自分など短くて大丈夫です。匿名希望でコアのホームページから送信下さい。(G記)