依存症支援における<対話の力>

山口県依存症対策支援事業の講演会に参加(zoom)しました。テーマは「オープンダイアローグ=依存症支援における<対話の力>=」で講師は森川すいめい医師でした。主催は山口県の高陵病院、就業後の時間帯にもかかわらず、各職域のスタッフさんたちが集い活気ある雰囲気が伝わってきました。

説明から入りました。一口でオープンダイアローグとは「開かれた対話」のことで1979年フィンランド西側にある人口72000人の地方より発祥した。そこには施設型のケプロタス病院が設置されており、地域が求めていたのは施設でなく治療型の病院を求めていたことより、1984年8月7日には「その人のいないところで、その人のことについては話さない」というのを医療側が鉄則とした。なぜならばそれはその人の解釈にしか過ぎないからという理由であり、対話を求めたのである。年月を重ね1992年~95年には受け身の待ちではなく外に出かけることにしたが必ず複数での実施とした。ここから患者とのやり取りというスタイルに移行していった。医療側が自身に必要なことを聞くのではなく、患者が「話たいことがある」と申し出ることを聴き入れ、応答(聞いたことへの)を始めたのである。こうすることにより医療者側が変化しなくてはならないということに気づきが起き始めた。

この<対話>という単語は「発語」と「応答」に区分できる。発語とは言葉にする、ひと塊で話したいことを話すことですが、応答者のことばで話す内容も変化していき、自分自身も聞き返せ動いていくことにもなる。応答とは聴き手がうなづくということである。これは話していいよというメッセジになる、沈黙もしかり、邪魔されることなく自身の耳に自身のことばが入ってくる。

結果、社会復帰していた患者さんは8割近くになり驚くべき成果となった。対話を続けることの醍醐味だと締めくくられた。

50数年前、大学の講義室で今は亡き教授の授業を思い出していた。マルテインブーバーの「我と汝」を読破しろと言われていたことが蘇った。

人ととかかわる業務においては上位概念のスキルは必須だが、下位概念を養うこと、エネルギーを注ぐことで自分磨きになり、人間観というものを保持し続けることが大事であると教授の当時の言葉を思い出していた。

 (G記)

編集後記

春3月を迎えました。うららかな暖かい日もあれば寒さが戻ってきた冷たい雨の日もありますが確実に春は来ております。が、今、世界は大変なことになってます。イラン、イラクなど空から爆弾を投げ捨て、瞬時に地域一体は破壊・・映像から映し出されるの視てると怖くなります。決して対岸の出来事ではなくいつ火の粉が・・・怖いです!世界中が病んでいるようです。病ならいつかは治ると信じたいのです・・。

 (G記)