言葉と時間

丑年の始まりです。元旦は凍える冷たさでした。裏日本は大雪とか・・天候も世の情勢もままならない年明けです。遠方は控え、近所の氏神様を参拝し、いつもより時間を持て余し、広告の多い新聞を開いてゆっくりと見渡すと、面白い記事が目に留まりました。

【言葉と時間】というタイトルで綴られてました。(以下抜粋)

「言葉が人の時間のとらえ方を決めるのだと」と頭に記されてました。年末にお笑いのグランプリで賞を取ったお笑いコンビ<ぺこぱ>の決め台詞が“時を戻そう”というのを聞いて模索したというのです。

「時間は自分の<前方>の未来から流れてきて<後方>の過去に去っていくというのが大半。でも、アイヌ語は逆。まだ知りえぬ未来は自分の背<後>からやってくる。見知った過去は友を見送るように目の<前>から遠ざかっていく。現代人が時間に追われている原因の一つもここにある。時間を浪費してはならない、少ない時間で大きな成果をあげるべき・・・・と語るときは無意識に『仕事=お金』を見たてている。言葉が時間の認識をつくる一方で、時間は言葉の強みを浮かべあがらせる。新型コロナが時計を狂わせた2020年。

まさに、“時を戻そう”だ。あらゆる事物は、時間の経過とともに朽ちていくが、言葉は時を超えて残りやすい性質がある。文字にした言葉である。また、『脱ハンコ』に決定をしたが、歴史のロマンは効率化にのまれゆくが、今やあらゆる言葉がデジタル化に直面している。

<デジタル化の言葉>は、紙もインクもいつかは朽ちる、ならば文字の情報だけを残せばよい。それがデジタル化というものだ。0もしくは1というシンプルな文字に置き換えられ、原理的に朽ちることはない、コピーも容易にできる」とある。(この辺り〇○○療法でも起きている、人とかかわるのは奥が深いことを忘れかけているのかな?割り切れない思いを抱きながら、そのこと自体が療法だ!)さらに続く。

「人が関心を持ちつづけなければデジタルデーターでさえ朽ちていく。残らなくてよい。一瞬を特別に変える言葉があると、ハンコのもう一つの機能は教えてくれている。・・・

家族が増えたり、家を買ったり、会社を立ち上げたり、人生の節目に先入から継いだ文字=名前を押す。人生のタイムラインに印をつける。人もいつか朽ちる。その日まで時間を旅する。言葉はいつも隣にいて、節目に手を貸してくれる、言葉は道具でも武器でもない。人と共に時間旅行の相棒だ」とあった。

令和3年1月1日(金)朝日新聞より

*なお、「まとめ」として記載したので、文責はGとする。

編集後記

昨年は新型コロナ一色の世の中でした。コロナのせいで世の動きがセイブされ、人までもが悪く変わりつつある今、今年も引き続き、身を引き締めてコロナを吹っ飛ばすかの如くの心境でいます。

とにかく、無理はせず、お身体ご自愛下さますように祈るばかりです。

(記:G)