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―― は じ め に ――

  先日「クレプトマニア」について群馬県赤城高原ホテル院長、竹村道夫氏の講演会を聞きに出向いた。会場に入るなり参加人数の多さに驚いた。会場に入りきれず立ち見姿の人も多くいた。香川の地でアデイクション関係に興味を持つ人がこれほどいたかしらと・・・いぶかしい思いでいましたが、何のことはない、初めての県外講師の話を聞きはずしたら遅れるというお祭り騒ぎで参加されるかたがたがの多さであったのだ。香川はやはり島国に根性です!かといって、これを契機に皆さんが暖かいまなざしで、関わるをして下さるのに越したことはないとも考えます。内容としては、教科書的な話でしたが講師の熱血ぶりに感激でした。アデイクション関係に関わる人材はこれがないといけないのでしょうかね!以下、内容記載をします。
 商品を買うだけの所持金があるのに万引きをしてしまう精神障害の一種「クレプトマニア(盗癖)」という診断基準(DSM−Ⅳ・Ⅴ)の説明をし、「盗癖と摂食障害」の根深い関係についても課題であり、今、新たな視点から常習窃盗対策を考えるべきと言われました。常習窃盗者を 1)職業的犯罪者 2)貧困者 3)クレプトマニア と三区分し説明下さいました。
 さらに、クレプトマニアは刑罰による再犯防止効果が小さく、「処罰よりも治療が必要だ」と強調した。「社会の認知度はまだまだ低く、回復へのきっかけを見つけることなく、再犯と服役を繰り返す患者が多い」と指摘。そこで支援者としては何が出来るのか?「やり直したい」と言う当事者の声も聞かせていただいたなかで、患者同士が体験を話し合うミーティングや、回復者と患者らの面談などをおこなう自助グループの活動を通して再犯防止をしていくのがベストであろうし、これを支援出来るだけのキャパを我々支援者が備えておくことだと痛感した。
 基本の話しに戻らされた有意義な時間をいただけたことに感謝します!

 (G記)
編集後記

 ふたたびの春が巡ってきました! 1年のはやさに圧倒されております。昨年の今頃は何をしていたかが思い出せないくらい、日日変動の1年を過ごしていました。昨年は新人さんも増え、グループにエネルギーを注ぎ入れてもらっております。今年度もよろしくお付き合い下さいますようお願いいたします。

(G記)