―― は じ め に ――
2013年度、瀬戸内芸術祭も今日(4日)で終了です。ここのところ週末になれば雨三昧・・・各地でも被害が続出している状況での秋季開催で、足を運ばれた方々の総勢はどの程度であったのかと危惧します。
実は私も奮起して、11月3日に宇野港周辺に足を運びました。「音と写真の 町」とキャッチフレーズが効いていて、道中の列車内もアラーキの写真で満載、下車すれば壁画、軽自動車ボディ一面、弁当の包装紙にまで描かれておりまし た。「生(エロス)と死(タナトス)」を共存させてきた写真家ですが、正直受け入れるのに時間がかかりました。
一方で、大きな目を見開き、肉感的ボディの座した女性像があり、皆さん乙女はこちらで同じポーズをとりながら写真に納まっていました。乙女はスレンダーな体を理想としながら、母性をのぞかせる体に惹かれているのでしょうと感じました。
あと海岸縁を歩くと、ごみ、漂流物を集めて作られた「宇野のチヌ(黒こだい)」に出会い、魚を知り尽くした人の作品だと口中まで拝見し感心させられました。後は海にまつわるかのごとく、錨、スクリューのオブジェが設置してありました。
昼過ぎより、雨が降り始め、「東倉庫」に足を運ぶと最後に幸運が待っていました。音のインスタレーションとともに、宇野という港町の記憶を呼び起こすかのごとく、体で表現したライブパフォーマンス(ダンス)を拝観でき一日を終えることになりました。臨場感が満載でした。
雨脚も強くなり、急行バスにのり岡山に向かいました。今後もまた、開催の予定はあるのでしょうか・・・香川の経済発展のために・・・。文化の日にふさわしい一日でした。
(G記)
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