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目次(小次郎)
→No.3
失くしたもの −その２−
怖くて頼もしい岡田さん、彼に集まる者には家族を見守る様に接してくれた。
グループ内での私は氏名で呼ばれずクソボッコでした。私はイヤではなかった仲間が発する言葉に敵意は無く声のトーンも眼にも友情が満ちていた。そしていつも陽気な私が沈んでいると、コラー！なにを隠しているんや、言え。
そして重い口を開き、実姉がくも膜下出血で神戸市の病院に居ます。
彼に怒鳴られた。何の為の友達やと。車と旅費をかしてもらい、髪の毛をソラれた姉の元へ送ってくれた岡田さん。
ワシさみしいねん。サル山の一員だった頃が懐かしい。今はゴミを拾って暮らしている私です。
猿山での居場所と役割を想い出しては泣いている。
（アル中の小次郎）
