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信田さよ子さん講演会 <続編>
紅梅白梅が、香しく咲くこの頃。そのかほりに、春の訪れを感じた子どもの日の記憶が蘇ります。日差しが明るくなり、早春。
この文を書いていると TV・Newsでは、「今日、都内ではひな祭りの日に春一番が吹きました。3月下旬の暖かさです。ひな祭りに春一番が吹いたのは、42年ぶりです」と伝えています。
香川では先日、大風が吹きました。「あれが春一番だったのかなあ・・」と思い返しながら…今年は随分早いようです。
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先月に引き続き、1月12日に県民ホールで開催された、信田さよ子さん(臨床心理士・原宿カウンセリングセンター所長)の「愛という名の支配−虐待の背景」と題した講演会の続編をお伝えします。(私の筆記記録より)
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「子どもに虐待した親は、一度はきっちりと謝る必要がある
「悪かった」ときちんと詫びる必要がある。両親の間で、言葉の暴力、身体的暴力が行われていた場合もある。それを見聞きしている子どもも非常に心が傷ついている。そして親が子どもに謝った上で「あなたは(他者に対して)暴力をふるってはいけない」と伝える必要がある。
ACの人は親族から"異端児"と思われ孤立しやすい。ACの人へのメッセージとして、親はあなたにとって加害者になり得ると云う事と免責性である。(※免責性…そういう環境で育ったのだから生きづらくて当然と信頼している人から承認してもらうこと。それは自分が大切に思っている信頼している人一人でも良く、人数の問題ではない。)
共依存とは「私がナントカシナイトイケナイ」と云う(マイナスの)パワーで、親は子どもを支配している。家庭の中で夫婦間はクールで利害で判断する場合も多いが、親子間では熱気が違う。
カウンセリングを受け自分の生き方のスキルをみがき、質を高めていくことは良い事。
東京では家族はバラけつつある。家族は、いったんバラけて、再び選ぶという意味で「家族はいいものだ」と思うしかない。民法では、介護、医療等で最終的には家族が負担するようになっている。どうせ、のがれられないのなら楽しくするしかない。
映画「home」は優れものである。ひきこもった兄は、先を読んでいる。今の自分を二重三重に取り巻く環境を変わってほしい…と思っている。」
2002年 弥生三日 雛祭りの日に 水仙月
"hu---。この原稿、時間の都合で50分で書きました。でも集中できて良い時間を持てた事に感謝します。