はじめての韓国。そして娘の結婚式 ③
3月21日、ホテルで休憩していると夕方になっていた。彼が彼のご家族との会合の場にご案内しますと言ってきた。ホテルを出ると、又、又車の渋滞。その中をタクシーの運転手はほんのちょっとのスキを見て右へ左へと割り込んでゆく。車の洪水のような中を通り抜けやっと会食の会場に着いた。どうも大きなホテルの地下のレストランのよう。小じんまりとした少人数用のスペースでの会食の場所。彼のご両親と弟さんに、はじめて出会った。私と夫はコートを脱いでと、もたもたしていると皆さん立ったままで私達を待ってくれている。娘が「母さんが座らないから皆さん座れないじゃないの!」という。「あっそうか!失礼しました。」そして自己紹介がはじまりお料理が運ばれてきた。韓国のお酒で乾杯「どうぞよろしく!」お互いご挨拶。彼のご両親・弟さんは日本語で話をしてくださり、助かった。彼のご家族はお父さんが5年間日本に留学していた時、埼玉県に来て日本語は、まったくわからなかったが、テレビを見て一生懸命覚えた。と言っておられた。韓国の宮廷料理というのが次から次へと出てきた。韓国に行く前、好き嫌いのはげしい夫は、「わしは韓国の料理はよう食わんと思う、カップラーメン持って行こうか。」と言っていたが、とれもどれも、ほんの少量の味のよい高級料理ばかりだったので、結局ほぼ全部食べることができた。ご両親は はじめてお会いしたが、お二人共におだやかな方だったのでほっとした。お母さんは以前から娘のことをよくして下さっていたようだ。彼が「ボクのお母さんと彼女は仲良しですよ。」という。
ご挨拶の中で私は彼のご両親に「今日までは我家の娘として育てさせていただきましたが、明日からは、そちらにお返しします。そちらの娘になります。どうぞよろしくお願いします。」と言ったら、彼のご両親は「ありがとうございます。」と言ってくれた。
3月22日、結婚式当日。午後3時正装をして控室に来て下さい。結婚式は5時からです。とのこと。彼はこの日の朝食をホテルに予約するのを忘れていた。私達は食べ物を準備していないのでホテルの外に出た。外国のこと、言葉も通じないし、はじめての場所、歩いてみたが大きなビルばかり。しばらく歩いて次の通りを曲がってみた。スター・バックスを見つけた。やった!これで何か食べられると一安心。夫がもっと歩いてみようと先に進むと小さなコンビニがあった。ここでパンとジュース・おにぎりを買ってホテルに帰った。夫はおにぎりにかぶりつく。「う!」と言って「こりゃダメだ」になる。梅干入りのおにぎりを期待していたのだろうか。夫はジュースとパン一個食べた。好き嫌いの多い人は食べ物に困る。大変だね! 私は残り全部食べた。
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