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今年は渇水・・このまま雨が降らないとお盆にはダムの水も底をつくと報道されておりますが・・水道栓の辺りは「水は大切な資源です。大事に使いましょう!!」と貼ってあります。みんながひとつの心がけをもって今夏を乗り切りましょう・・・。
真赤な表紙と濃いグリーンの表紙の2冊(
上
下
)の本を手にされた方も多いと思います。村上春樹のはじめてのリアリズム手法(病んだ時代のリアリズム)を用いた作品になっています。この中には人物に現実的な固有名詞が与えられそれまで象徴的な扱いにとどまっていた死やセックスについてあからさまに描かれていたことを記憶してます。
この時代は、心の病理が今ほどあたり前に語られる時代ではなく、病んでいる人が本当に多いのだなって感動して、爆発的に本が売れたものとしかおもえません。証拠に、精神病に対する偏見の解消にはつながらなかったのは残念でした。
主人公の僕、その友人キズキ、その恋人直子・・、僕は直子という恋人がいた。のちにキズキと直子は自殺した。僕は直子と緑の間でゆれ動くが、まさに<狂気>と<正気>の間をさまようことになる・・という筋書きです。
話は変わりますが、先日「トニー滝谷」という映画を見ました。スクリーンは淡々とすすみます。登場人物がいるにもかかわらずフト気づけば、顔のない人物像のイメージの役者さんがいるのです。とにかく俳優に表情がないのです。不思議ですね。とにかく村上春樹の作品を夏休みに読んでみるのもおすすめです。
(G記)
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