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〜 目覚める前 〜 K |
眠りからさめる直前、本当の自分を知ることができます。
自分で、自分のことを本当はどう思っているかを認識すると、死にたくなるくらい、嫌だと思いたくなります。
目をさますと、意識は肉体に戻りきり、いつもの自分の目で外の世界を見、自分の手を見て、そんなに自分を嫌に思っていた自分は、どこかに引っ込んでしまいます。
たいていの朝、その嫌な自分が本当なのではないかと思いつつも、意識のそとの地面にいそいで埋めて、上から土を かけておいて、日常の雑事にとりかかります。
ただ生きていくだけでも結構いそがしいから。
目覚める前には本当の自分を見ています。
苦しくて嫌だけれど、感覚が麻痺しているよりは、自分で本当の苦しみを見ることができるちからに、私は感謝しています。
この年齢の現在も、私は目覚める前のままの状態なのかもしれません。