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(T.T)

屑物(くずもの)日記

11月上旬。私の通っているグル−プのメンバ−や、メンバ−の家族の人間関係に変化がありました。それを聞きながら感心させられたり、知らずに自分が関わっていたりして驚かされたのでした。

11月○日。クズモには友達と言える人は周囲にこの数年いませんでした。ひとりぼっちに飽きたので、「よ−し銭湯で体洗いながら話しできる人を作ろう!」というチャレンジ目標を作り、これはという人に手当たり次第に話しかけたのですが、気まずくなって話が続かなくなり、うまくゆきませんでした。失敗・・・。ACやひきこもりのメンバ−で、親友のいる人が、どうやってその人と友達になったのかを話してくれました。親友になる人とは、街角で出会い頭にぶつかるように出会うものらしいのです。自分は自然体でいいんだとわかって、ふりだしに戻りましたが、以上のことを知ったのは、ちょっと自信になりました。それを教えてくれた一人は二十歳代のメンバ−。その人の話を聞いて勝手に少し泣きもしたし。

10月○日。父と母の人形をつくりました。そして直接言えない事を人形相手に、別のACの集まりで言いました。母の人形相手に、「おまえは息子の私に侵入し続け、よくも私を窒息させてくれたな!」と首を締めつけ、父の人形には「言うだけで充分だったナイ−ブな子どもだった私をおまえは自分の欲求不満をぶつけて殴った。こうしてやる!」とボカボカ頭を叩き、父の人形のお腹にスポンジを詰めて二人目の父ってことにして、二人目の父の人形には「おまえは血が繋がらない、ということで私と向き合おうともせず、それなのに家の居間を占領して私の苦しみもそっちのけでイビキをかいてグ−グ−平気で眠って。何度こうする事を夢で考えたことか!」と厚紙とアルミ箔の包丁でグサグサ刺して、それぞれ言った後、「おまえなんかポイだ!」と人形を放り投げました。
<1> 見ず知らずの人がこれを見たら、私のことを「なんて狂暴な人間なのだろう」と思うことでしょうね。
<2> こんなことやってるから、他の自助グル−プやクリニックから「ACのグル−プには行かんほうがいいよ」と言われてるんだ。親に責任を転嫁して 前に進まないから、と自嘲。
<3> ちょっと親が小さくなった気がしました。
<4> 人形の頭を思わず力いっぱい殴っていた自分に驚かされました。

10月○日。フリ−マ−ケット初出店は雨で断念しました。商品のリサイクル自転車の方も、実は間に合わなかったし。メンバ−に言い触らしていただけに、雨に助けられた感じ。

11月○日。ひきこもりの集まりには、依存症でなく普通に酒を飲んでいる、コントロ−ルできているメンバ−がいて、カラオケでも酒を飲むそうです。アルコ−ル依存症でないものの、断酒の誓いをたてている私は、今後の付き合いで試されることになるのでしょうか?

11月○日。電話でひきこもりのメンバ−と話し込み、私の突っ込みに、相手が「うるさい」と言いました。この「うるさい」は打ち解けた時の「うるさい」。親が子に言葉の暴力で言う「うるさい」でなく。
「うるさい」と言われてうれしかったのは、始めてでした。

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