はじめての韓国。そして娘の結婚式 ⑤
3月23日朝、娘の結婚式の翌朝、彼と娘は早期ホテルを発って新婚旅行に出かけた。行く先はヨーロッパ。まずはドイツに行き姉の家に泊めてもらってドイツを旅し、オランダ・フランスへ行くとか。私達はホテルで朝食をやっと食べられた。朝食はバイキング方式。日本のホテルと同じようなメニューから地元韓国の料理まで幅広い。しっかり朝食を食べホテルの部屋へ。もう後は日本へ、自宅へ帰るのみ。彼のお母さんが「空港まで送ります。」と申し出て下さったが、丁寧にお断りして私達は早目にホテルを出ることとした。3月23日は日曜日で道路は車の量が非常に少なかった。
タクシーは一路、仁川空港を目ざす。運転手は日本語で話しかけてくる。自分の知っている地名を言い、そこから来たのか?という。いいえ四国からです。といってもそれは通じない。高速道路をひた走るが工事中が多い。韓国の土地は平坦なところが多く高い山は見えない。中国から黄砂が飛んでくるのか霞がかかったよう。黒い車が白く見える。車が黄砂に覆われている。仁川空港に近いところではビニールハウスが多く立ち並んでいる。日本のスーパーで売られている赤や黄色の大きなパプリカは、ほぼ韓国産と書かれている。空港の近くで作って、すぐに空輸するのだろうかと想像する。
ホテルから仁川空港までは日曜日の午前の車の量の少ない時間だったので1時間ちょっとで到着した。又長い時間を仁川空港のロビーで過ごすこととした。言葉も通じないし地理もまったくわからない。飛行機に乗りおくれては大変とロビーの中だけで過ごした。3月21日彼と娘と合流するまでこのロビーで過ごしたので少し慣れていた。夫と二人交替でロビーの中で散策した。「あんなのがあったよ。」「こんなのがあったよ。」と発見したことを教え合い交互に見て回った。空腹になったので食事をすることとした。空港の中の食堂。韓国料理を食べてみる。食わず嫌いの夫はビクビクしている。食べられるのだろうかと不安気である。勇気を出して真赤なおつゆのラーメンを二人共に食べる。思ったほど辛くなく味がいい。麺は緑色、日本のラーメンと食感が違う。とってもおいしい。お腹はいっぱいになったがまだまだ搭乗時間までの待ち時間はいっぱいある。退屈であるがどうすることもできない。人を眺めて待つこととした。さすが仁川国際空港。世界中のいろいろな民族の方々がいる。ターバンを巻いて髪の長い男性のグループ。スカーフを着た女性。ヨーロッパの方かロシアの方かアメリカの方か、わからない顔の人達。もちろん一番多いのは私達と同じような顔の人。
長い長い待ち時間の後 搭乗手続き。やっと帰れるぞ。長い長い三日間だった。やれやれ私達の人生の大仕事が一つ終わった。