文書作成

　今月も欄が空いてしまいましたので、何か適当な事を書いて余白を埋めなければなりません。私は集会に出て話したいことが無いように、書きたい事が何もありません。たぶん、統合失調症の陰性症状のようなものです。対人関係の意欲の低下です。私は非常識なうえに空気も読めないかもしれないので、読者の気分を害することを書いてしまうのは避けようがありません。困ります。
　しかし私はコア通信の入力作業やレイアウト編集は、てきぱきと処理できます。発言が苦手なのです。昔から国語の成績は悪く、嫌いな科目でした。特に漢字の宿題が嫌いで、今もたぶん自分の名前と住所ぐらいしか、手書きでは書けません。
　三十歳代は一週間に一度、1日中、顧客情報入力のアルバイトをしていました。この仕事は退屈であまり楽しくありませんでした。
　今、私はとても幸福です。退屈な学校へ行かなくて良いし、仕事に行かなくて良いのです。そのことで誰も文句を言って責め立てません。自分自身に対しても責めたてることがありません。
　私はコンピュータープログラム作成が趣味です。プログラム作成は文書作成の一種です。その言語は、機能する言語です。魔法使いの呪文のようなものです。特別な世界の中でその厳密な呪文を唱えると世界が変容して思うがままに動き出すのです。権力欲が満たされます。私がこの世で比較的穏やかな性格をしているのは、その特別な空間で、果てしなく貪欲で意地汚いことを繰り広げてきたからでもあります。