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こんなことがありました

今年(平成24年)1月22日、私が任意後見人契約を結んでいた方(87才女性、一人暮しの方。自宅を持ち、ケアーハウス入所者)が急逝されました。
 1月22日朝8時40分頃、ケアーハウスから電話がありました。「すぐに来て下さい」「何かありましたか?」「すぐに来て下さい。来て下さったらわかります」とのこと。朝の片付けも終わっていたので、すぐに家を出ました。ケアーハウスに着くと救急車が止まっています。部屋に到着してドアを開けると、救急隊の方が立っていて、施設の職員も立っていて狭い部屋に5〜6人も立って、何するともなく、皆、ベッドに横たわってこの方を見ています。
 その方は自分のベッドに異様な体勢で横たわって動きません。皆、警察の方が来るのを待っているのです。
 ケアーハウスの方の説明によると「昨日はいつもと変わらず、夕食を皆さんと一緒に食堂で召し上がりました。朝食に出てこられないので、お部屋に電話を入れましたが、出られません。ナースコールで呼びかけても返答がないので、合鍵で部屋に入りました。ホットカーペットの上で横になり動きません。異状を感じ、すぐに看護士を呼び、人工呼吸をしてもらいましたがダメでした。すでに硬直がはじまっている状態でした。エアコンはついていました。ホットカーペットも電源が入っていました。テレビは消えていました。服装は普段着のままです」とのこと。やがて警察の方が三名来ました。「皆さん外に出て下さい」といわれ全員外に出ました。衣服を全部脱がせ検死です。救急隊の方は警察に引き継いで帰られました。警察からそれぞれの方に質問がありました。私には「貴女はこの方とどういう関係ですか。お身内ですか?」「いいえ任意後見人です。」「貯金通帳はどこにありますか? 財布はどこにありますか?」「いつも、ここに入れてあると言っていました。財布はこの袋に入れて持ち歩いていました。」警察の調べが終わったら医者が来ました。医者より「死亡診断書を取りに来て下さい」。警察の方からは死体引渡書に「任意後見人と書いて貴女の名前を書いて印を押して下さい」。言われるままに書類に書き込みました。救急隊、医者、警察から引き上げてより葬儀社に電話をしました。1時間位して葬儀社の職員が二名来て、ご遺体を葬儀会館へ運んでくれました。
 この方の、お友達ご夫妻に、連絡を入れていましたので、葬儀会館の方へ私が到着するより先に、ご遺体と同時位に来てくれていました。
 「私が担当させていただきます。ついてはすぐに火葬の申し込みに行きますので任意後見人ということと貴女の名前を書いてください。火葬申込金2万円も同時に必要です。死亡届も同時にこちらから出しておきますので、書名・印をお願いします。」とのこと。あわただしく何がなんだかわからないまま、担当者に言われるままに動きました。
 お寺さんのこと。この方は昨年11月ご主人様の永代供養をお願いすると同時に、ご自分の永代供養をお寺さんにお願いして前金で供養料を払っていました。それで、そのお寺のご住職に連絡を入れました。
 続いてお通夜は5時。湯灌は6時。その後、納棺しますとのこと。お通夜は友人ご夫妻、我家の夫、ケアーハウスの施設長、と私の5名でおまいりさせていただきました。
 お通夜が終わって皆さん帰られました。その後、湯灌の係の方が二名来て、体を洗って額を整え、お化粧をしてくれました。その後、葬儀社の方が納棺で、その日は終わりました。その後は広い大きな葬儀会館の一室で、私はその方と、一生に一度だけ、はじめの最後、一夜を共にしました。会館は宿直のおじさんと私だけでした。
翌日の告別式には、ご友人ご夫妻、施設長のケアーマネージャー・ヘルパー、我家の夫、私の7名でした。
火葬場へはご友人ご夫妻と私が行き、お骨を会館まで持って帰って初七日の法要がありました。それが終わった時、お寺さんがその方のお位牌とお骨・ご主人様のお位牌を持って帰ってくれました。
私はその後7日ごとに、お寺へおまいりに行っていました。3月9日、49日のおまいりが終わった後、ご住職が、お経を上げて下さいました。この後、納骨堂に納めていただきました。今度は100日目のおまいりに行こうと思っています。
 この方は、しっかりといろいろ私のことを考えて下さっていました。ちゃんと私が困らないように現金を置いて下さっていました。葬儀費用その他一切何困ることなく淡々とすますことができています。