〜 研修会、学会報告 〜
11月、12月は行事がラッシュ状態でした。その中から、精神保健福祉大会より「ぺテルの家から吹<風」と題して北海道より迎えた向谷地生良(むかいやち いくよし)氏の基調講演を拝聴しました。氏がこれまで精神障害者との出会い関わるなかで、医療は「囲う」、看護は「管」、福祉は「服従」という矛盾点から出発し、気がつけば「ペテルの家」が完成をし、そのなかで人々がいろんな脈絡をなし、関係をもち日々の生活を営むという。また、患者さんはご自身の症状に名前をつけ当事者の研究と称してメンバーに披露して病と取り組む毎日だと言う。つまり、病気の外在化をはかり、自身が免責されていくのであろうと感じた。興味のある方は本を、見学もしてくださいとのことです。
11月20日・21日は日本嗜癖行動学会(第21回)が岡山で開催され、一員として参加することになった。今はときめく「アデクション」と言うものがDSMVに病名として登場したと言うホットニュースが流れた。「自殺予防と嗜癖問題」と言うタイトルでのシンポジュウムにおいてはその道の核になる先生方が壇上で熱弁を振るわれた。その中でも、松本俊彦先生が口火を切り、医療者側の懸命さを、見逃さない努力などを話され、あとDV、摂食障害、ギャンブルと続いた。
11月80日・12月1日はこれまた岡山の地で「精神科医療従事者自殺予防研修会」が開催され出席をした。自殺の推移、背景など諸外国と比較されての説明が行われた。結果ハイリスク群の精神科疾病がダントツ多く、関わる医療者側の姿勢を見直そうと言うものであった。
12月1日には保険福祉センターが主催で「第一回アディクション関連問題」と題して、沖縄から西村直之医師を招いての講演であった。この先生もホット魂で一人一人を大事にされると言うことがが伝わってきた。理屈でなく、同じ人間としての関わり方であった。このようにして、今年も終えようとしております。