「自分を大切にするための小さなノート」より抜粋
著:廣瀬 裕子
絵:杉浦 明美
何十年も生きていると、絵:杉浦 明美
ゆるせない人、ゆるせないことが、
誰にでもある。
家族や先生、クラスメイトや会社の人に言われたイヤなことやキズついた数々のこと……。
そういうキズは、普段は、忘れていても、ときとして表面にでてきてしまう。
だけど、すぎた時間はもどらない。
だから、いろんなことを「ゆるそう」と思おう。
最初は、とてもむずかしい。
だけど「ゆるすこと」は、じぶんをそのことから解放することでもあるのだから。
ゆるすことは、負けることではない。
それに、じぶんが、キズついてきたように
知らないうちにじぶんも誰かをキズつけているハズだから。
そう思うと、すこしは「ゆるせる」ようになるよね。
そう。「ゆるすこと」は、
じぶんが、ラクになることとつながっているんだよ。
いままでキズついたことの数々を
すこしずつ本当にすこしずつでいいから、
「ゆるそう」と、思ってみよう。
こころのなかのコリッとした部分が
とけていくのをイメージしながら……。
じぶんのこころが、
しずかに澄んでいるとき、
「直感」は信じられるもののひとうになる。