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アディクションの時

 今年は芸能業界が震撼とした年になっております。これでもか、これでもかというほど薬物問題ニュースが後を絶ちません。特にアデイクション傾向の強い内容が新聞紙上を占めております。今は「こころの時代」から「アデイクションの時代」へとフォーカスされているようです。この問題はずいぶん以前から討議されておりましたが、やっと日の目を見(?)世間の人々の知るところとなりました。数十年のときを経て現代を揺るがしていく・・・まるで「源氏物語」のようです。更に今朝の新聞は“やっと小児科医が子どもの貧困に目を向け始めてきた・・・・・”と記載されておりましたが、これもアデイクションがらみの話題ではないかと考えるところです。木の根幹が根を張るさまに、幹部は健康はじめ家族問題、貧困、法的問題などが花開いてきたというところでしょう。ストレスを抱く個人の問題ではなく、社会問題へと発展しているようです。私の所属する日本アルコール関連問題学会の中国四国部の「研修会」が「学会」へと昇格を予定するなど、裾野を広げ、専門家集団(特に薬物関連)だけでなく、専門家集団と市民で取り組むべき問題なのだと啓蒙活動が実を結びつつあるようです。
 今、「援助希求」を発信してる人々を無視するのではなく、傍らにい続け、話を聞かせて頂きますよという姿勢が求められているように思います。「関係性」に気づき支援していく。問題の渦中にいる人は常に「今日」なのです。今この瞬間「家に帰って何をしたらいいかな?」という風に「今日一日」というタイムスパンが交差している。“一日は恐ろしく長い、でも、一年は恐ろしく短い”という風です。「いま・ここ」にフォーカスしながら、一方で長いスパンで抑えるという2つの時間軸を持ちながら関わることが大切です。“今はこんなに苦しいけれど・・・・いずれ私から離れていくに違いない”という思いを共有しながら。

(G記)
編集後記

 秋たけなわ・・・紅葉狩りは今年は12月突入前後とか・・。通信発行が遅れました。うっかりミスと、年のせいでしょうか心身の老化で今ひとつ覇気がなく失礼をしました。 熊本地震はじめつい先日、東かがわ市での講演最中、午後2時5分にグラット大きく耐震性の体育館が揺らぎました。2回目の揺れ、正直ゾットしました。震源地は鳥取県・・・離れていても身体がこんなに反応するのだと今更ながら驚かされました。

(G記)