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―― は じ め に ――

 初秋です。朝夕はすっかり涼しくなりました。鈴虫の音色も聞こえ風情を醸しだしているようです。先日、9月の1日・2日と「第30回 中国四国 アルコール関連問題研究会」広島大会に出向きました。安芸の宮島を窓越しに見ながら、贅沢な時を過ごすことができました。宮島には足を踏み入れる時間が無く、こころ残りともなりましたが・・・・。「健康」と筆で書いてあるしゃもじを一つ、駅構内で求め大事な娘の土産としました。
 アルコール医療には今、風が大きく吹いております。関わり始めてから30年少々を経た今、ヤット動き始めたのです。それも大きく・・・ダイナミックにスピードをつけながら・・・。凄いことです。1980年代に公衆衛生審議会がアルコールの予防に踏み込み、未成年飲酒防止を皮切りに社会規制の整備(自動販売機撤去など)と教育に携わり、1991年にはWHO東京会議が開催され、アルコール依存症の偏見是正、早期発見・早期介入を実施とし、2000年には「健康日本21」を厚生労働省が打ち出して、生活習慣病はもとより、アルコール依存症にないならないための適正飲酒を公言しました。妊娠中のリスクも含めて警告をすることになったのです。併行して飲酒運転防止を含めて、警察署がかかわることになり、司法介入へと至っております。2010年5月にはWHO世界戦略として「アルコールの有害な使用を低滅する、酒を第一番の薬物とする」と打ち出す。これを機に、日本は関連団体に結集を呼びかけ「アルコール関連問題基本法(アル法ネット)」を発足させるべき、委員会を立ち上げるに至った。そして、今は「アルコール問題議員連盟(超党派)」が結成されて日の目を浴びようとする寸前です。但し名称は「アルコール健康障害対策基本法(仮称)」として骨子案も明文化し、受理されて動き始めているのです。
 この基本法で何が変わるのかと言えば、アルコール対策への道筋をつける法律となり、今悩んでおられる家族当事者の方々に将来への明るい道が付くことになるのです。
 そこでお願いがあります。コア通信を読んでくださっている方々で、所属されている会社が賛同くださるように働きかけて欲しいのです。下記まで宜しくお願い致します。
アル法事務局にファックスして下さい。03-3249-2553(ASK)です。ホームページは www.alhonet.jpです。
団体(機関)名と住所・電話番号・ホームページ(URL)とご担当者のメールアドレスを記載してください。
詳細を欲しい方はさぬき市民病院・後藤までお知らせ下さい。
☎0879-43-2521もしくはファックス0879-43-6469です。
 (G記)
 
〜編集後記〜
風が吹く・・・・<br>
継続していくことが第一歩<br>

(G記)