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小説 「西の魔女が死んだ」  

 (梨木果歩著) 新潮文庫 (\420)

 「魔女になるために、いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力(西の魔女の言葉)」 と映画の中でまい(孫)に告げるシーンがある。<まい>は中学1年生の女の子・・・不登校で九州の田舎町にある母方の実家に1ヵ月間エスケープをする状況を描いている。
 おばあちゃん宅はイングリッシュガーデンで自然があふれている。パンを焼き、卵を拾いサラダづくりをおばあちゃんとしてゆくうちに、心の内を語り始める。人に合わしていくしんどさ、合わすエネルギーの補給ができない。人や動物が死ぬとどうなるかを真剣に悩み考えている まい。“死ぬとは魂が身体から脱出することで、全てが無くなるわけではない” と悟されて安心するシーンもあるが、ほとばしる涙 ・・・・・・
こんな静かなおだやかな内容があるのかと胸打たれました。
 


西の魔女が死んだ (新潮文庫)