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年の瀬のねずみ騒動 

 「お父さーん、ちょっときて!」新聞を読んでいる夫を呼ぶ。「ドアを閉め!」「他の部屋に行かしたらいかんで!」 三方を閉める。外に追い出せというので勝手口を開ける。「お父さん、ちょっと見といて、裕次郎つないでくるから」我家の犬は一日中庭で離して飼っている。裕次郎がねずみに反応したらねずみが外に出られないから。「お父さん、もういいよ」 「おまえは箒もて」 夫も両手にハタキと蠅タタキを持っている。オット、ねずみがチョロチョロと流し台に添って、冷蔵庫の下に入ってしまった。夫が冷蔵庫の下に蠅タタキを入れて、なぞってみる。動きがない。夫がアースジェットをかけるが何の変化もない。勝手口は開けたまま。夫は新聞を読みに自室にもどる。私もゴミを片づけて、朝食の準備にかかる。出て行った様子はないし、と思いながら家事をしていると、小さなねずみがチョロチョロと冷蔵庫の下から壁伝いに、勝手口から外へ出ていって、外の棚の下にもぐりこんだ。やれやれ出て行ってくれた〜。「お父さんねずみ出て行ったよ」「ふ〜ん」夫はコタツの中で新聞を読むのに夢中になっている。私は犬に「祐ちゃん、ご協力ありがとう」と綱を離した。
 我家は平屋。何年かに一度こんな騒動がある。夫は外に出た時、「勝手口を開けっぱなしにするな」というが、いつもいつも丁寧に閉めることもできず困ったもんだ。