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クーリングオフ

 新年おめでとうございます。旧年中はお世話様になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。 

暮れも押しせまったある日、すぐ隣に住む40代のAさん(女性)より、ある月掛金入会を勧められた。今年の夏に引っ越してこられ、いつもあいさつ程度で、気心が知れていると云う間柄ではなかった。(私は隣同士だし、いい近所づきあいができたらと以前より思っていた。)
しかし、ある日境界線を超えて侵入され、コントロールをしようとされてしまった。それは強引な口調であり、私は恐怖心を感じた。その内容とは、あるもののために、毎月お金を払い続けると云うものであった。その夜はあまり眠れず、考えた末やんわりとおことわりする事にした。翌日ポイントセチアを持参しておだやかにお話しした。私には必要としないものでした。
 すると急にAさんは、態度を豹変させ、激怒して今すぐに契約する様に迫ってきた。私は「家で考えてきます」と言うと「あと一時間後に持って行かないといけない。今年の〆切だから」と焦ってせかされた。
 後から思えばセールストークに乗せられてしまい(説明書や印を押す書類は在る事さえ言わず見せてもくれなかった)、その時の私は、隣同士で気まずくなりたくないと云う気持ちが強かった。私はいろいろ質問したがAさんは重要なことは話してくれなかった。
 その日の夜契約後に初めて持ってこられた説明書や契約書を見て心底驚いた。私の印を勝手にあちこち押され、内容的にも予想だにしないものだった。十数年間も毎月お金を払い続け途中でやめてもあまり戻ってこない。Aさんとこれ以上話しても無理なのでその日のうちにクーリングオフの手続きをする。消費生活センターで書き方等教えてもらった。四日後の午前中その代理店の店長から電話があり、あろうことか「暮れでクーリングオフの手続きが出来ない。クーリングオフをやめて、これからずーっと保留にしてほしい」とまたもや言葉たくみに強引に言われた。「クーリングオフの葉書は自分で止めているから、保留にすればAさんの耳には入らないようにする。」と。何で?を私は何も迷惑をかける様な事をしていないのに、ここ迄Aさんの顔色を見る必要はない!と思った。その物件も私にとって必要のないものだった。その日の夜、友人に相談して電話でハッキリと「葉書が届いている様にクーリングオフします」と言った。(暮れで消費生活センターがしまっておりホームページは開いているとのこと。焦ったが友人に救われた)。
心からほっとした。楽になった。ただでさえ忙しい年末が、さらにしんどい六日間だった。
でも少し強くなれた気がする。私には相談出来る人がいる。心より信頼でき、親身になって話を聞いてくれる友人に恵まれている。私は幸せなんだなあーとしみじみ思った。あれ以後隣人とは顔を合わせていないが、私は距離を保とうと思う。
2004年の私の目標は「NOと言える私」です。      (S)

クーリングオフとは契約解除(8日以内)のことです。
暮れでクーリングオフできないと云うことはありませんでした。
消費生活センター(合同庁舎内)TEL(087)833-0999