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(T.T)

前略、一円も払っていないメンバーの私に通信文をいただきありがとうございます。とりあえずは情報を。
 本を読んでのお勉強も親の金をつかってやっています。最近読んだ本の紹介を。

 「男はプライドの生き物だから」 講談社 テレンス・リアル著
斎藤学さんが序文をよせていて、「女らしさの病」(摂食障害)にとりくんだ次は「男らしさの病」だということで本を書きかけていたのに先を越されたと・・・・・・。
自分のおさえこんできた感情をとりもどしてゆく(回復してゆく)男たちの症例報告がそれぞれ感動的で・・・グループセラピーあり家族療法あり催眠療法あり薬物療法ありサイコドラマあり。

 「子供をたたくっていけないこと?」 主婦の友社 かるーい本
えー主婦の友社の育児雑誌によせられたアンケートをまとめた主婦たちの経験話なんですが、アメリカの数字が載っていて、
アメリカでは年間300万件の児童虐待の通報があり、そのつど担当官(児童相談所?)が出動しているのですが、200万件はからぶり。しかし、100万人の子供さんが助けられているという・・・気の遠くなるような話です。が、よいことをするにもエネルギーがいっぱい必要であると・・・。

 「社会的ひきこもり」 斎藤環 講談社 プラスアルファ文庫
「ひきこもり」関連では富田富士也(フリースクール主催者)さんの著書が有名なのですが、この本では、ひきこもりをズバリ共依存と断言しています。私もかねがねひきこもりも依存症であると考えていましたので。暴力をふるう息子に対して親が逃げる症例は的確に指導が行われていて。
 「性同一性障害」 集英社新書 吉永みち子著
この種の問題を扱った本として、一冊というのなら、よくまとまっています。とうめんクズモ現在の問題ではありませんが (カレンさんに一冊プレゼント)この問題がかかえる世界の広さと、当事者の前に立ちはだかる困難の重さを垣間見るには良い本。

△「離婚しても子どもを幸せにする方法」 日本評論者 
E・ベイネイデック + C・ブラウン著
両親の離婚という状況に際して間にたたされた子供がどういう心理状態になるのかというのが、私も17歳の時両親が離婚したので、思いあたるところもありました。理想は「クレイマークレイマー」ではなく、離婚しても前のダンナとは友だちづきあいの「子供はいつでもあえるよ」なのだけど、そうは感情的にゆかない現実が。どうやら母親ちがいの妹がいるらしいクズモ。

△「モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいれらない」 
紀伊国屋書店  M・F・イルゴイエンヌ著
マニュアル本の形式にのっとって作られているところはあります。戦うべき相手が「毒になる親(毎日新聞社スーザンワード著)」だったり、あるいは「母親※」だったり。まず、敵の特徴別に分類が行われて分析され、そして分類された相手ごとに対抗策が伝授される・・・ と、この形式にはめこむと、工業生産的に本が作ることができてしまいます。
※「ママ・ファクター」 講談社 クラウド,ヘンリー〈Cloud,Henry〉・タウンゼンド,ジョン【著】〈Townsend,John〉・

 「娘の結婚運は父親で決まる」日本放送出版協会 岩月謙司著
最近たてつづけに本を出している人気の香川大学助教授(人間行動学)の著作。自説でうまく説明してあるというか。私の母がまったくあてはまると思われ・・・。父に逃げられた時、かつて自分の父親に愛されなかった母が、なぜ「父親」の立場にある人(妻子ある男性)を略奪までして再婚したのかが説明つくような。
性(セックス)を超えた父の愛を説くも、現実的な斎藤学さんの説は「年頃の娘からはキタならしいオジさんとして遠ざけられるのがよろしい」

 「親から自分をとり戻すための本〜傷ついた子どもだったあなたへ」 
朝日新聞社・朝日文庫 マーガレット・ラインホルド著
30年の臨床心理士の経験をまとめた書籍の文庫再発売本。
10年ほど昔の本なのですが、新鮮な説が提示されていてたとえば、攻撃性(怒り)を、爆発しないように自分の中にためこんでいると、爆発しないようにする、それだけのためにエネルギーをとられてしまって・・・無気力状態におちいってしまう。と。最近の自分の無気力状態の理由にはなかなかうまくあてははまる理由だなと思ったりして。

 「人と接するのがつらい」 文芸春秋者・文春新書 根元橘夫著
人と関係を結ぶのが困難な症例の紹介が現在のひきこもりの自分を考えるようで比較するのがおもしろいです。

・・・・・・というような本に読書依存してみましたが、自分の現状はちっとも変わっていないのでありました・・・・・・。

劇場公開映画としては、ポケモン、いやもとい 「インサイダー」という映画は、タバコのニコチン依存症があるという研究報告に対し企業の圧力がかかってくるという実話の映画化だそうで、見に行こうかなと思っています。(たぶんTVの映画劇場とかでは扱わないでしょうから・・・)タバコ会社のCMは姿を消したとはいえ・・・